売ってないので作ってます

介護用品、欲しいなと思うものがなかなか売ってないので、自分で作ることにしました。

使い捨てカイロを腰に巻く

若い頃に交通事故に遭った母はもともと重装備で、冷えないように腹巻、その上に遠赤外線のコルセット、そして冬は使い捨てカイロを入れた布袋にゴムを縫い付けて腰に背負えるようにしていました。
膝も冷えると痛いので遠赤外線サポーター、そしてズボンを2枚履いてたときもありました。


当然トイレに行くときは大ごとです。
そうやって母は自分の体を守って来たのですが、介護されるようになってもその習慣をなかなかやめさせて貰えなくて大変でした。
風呂やトイレの着脱に手間がかかりすぎるのです。
しかもうっかり汚すと面倒。
病院で服を脱ぐときも時間がかかります。
しかも先生や看護師さんにはこの面倒臭さがわからないので、着替えてる途中で戸をあけられたりします。


本人を説得しつつ、1枚ずつ脱がし、代わりに電気ひざかけを使わせたりしています。


最近椅子に座っていると腰がスースーすると言われるため、腰を温めるものを作ろうと思いました。
腹巻は脱がせるときに面倒。あと腰にぶらさげてた使い捨てカイロも、トイレのときに落ちて来たら危ない。


もういっそ、座ってる時だけ腰を包み込んで、トイレに行くときはその場でバッとはずせるのがいいと思い、余っていたふわふわのタオルを折って2枚縫い付け、ポケットに使い捨てカイロを入れてみることにしました。


キルティングで作った袋にカイロを入れ、更にハンカチタオルで包む重装備。
そのほうが長くもつかな?と思ったので。


座りっぱなしなので熱くなりすぎるといけないので、低温カイロっていうのを見つけて買いました。
あまり売ってないのですが、普通の使い捨てカイロでも袋の角を少しだけ切って布の袋などに入れておくとさほど温度が上がらずに長時間持ちますよ。ちょっとガサガサするけど。

今のところ熱すぎると言われることもなく使えてます。


試しに腰に巻いたらこんな感じ。
でも歩くときは外しちゃいます。
マジックテープを使わないのは、布が傷むからです。


ちょっと前まで腰が痛いって言うことが多かったのですが、使い捨てカイロを使うようになって言わなくなりました。やっぱり冷えだったんだ…

冬の入浴に注意!ヒートショックより熱中症の危険

そろそろ寒さが本格化するということで、今回はちょっと趣を変えた内容をお伝えします。


去年の冬なんですが、家の風呂で母を入浴(と言ってもシャワーのみ)させていたところ、突然意識を失うという事故が起きました。最終的に無事だったのですが、あとで色々調べてみた結果、あれは熱中症が原因だったのではないかと思うようになりました。
家に高齢者がいる方も、まだ自分はそんな年じゃないよっていう方も、それなりに危険はあるよということを今回は注意喚起させていただきます。


まずは皆さんも目を通しておいた方がいいのではと思う記事を貼っておきますね。

えー、何がヤバイかと言いますと、冬は風呂場に辿りつくまでの廊下や脱衣所など、暖かい部屋から寒い場所に移動したときに血圧が急激に変化して倒れたりするヒートショックと呼ばれる事故が起きることがあります。一時期これを注意したほうがいいとメディアでも多く取り上げるようになったために「お風呂場暖めなきゃ」と暖めるほうに意識が行きまくり、逆に暖め過ぎるという危険があるというのが今回の話です。



で、私がやらかしたのもまさにそれで、浴室暖房をつけ(そこまではよかった)、寒くならないようにとずっとちょっと熱めのお湯をかけつづけていました。割とボーッとしながら丁寧に頭を洗っていました。
ちょっと長く頭からお湯をかけすぎたのだと思います。暖房もついてますし、かなりのぼせてしまったんだと思います。


「目をつぶって」と声をかけても反応がなく目が開いたまま。何かおかしいとさすがに気づきます。
手もダラーンとしてしまい、顔を叩いても反応しません。
過去に脳梗塞で入院しているので、そのときの記憶が蘇ります。またあの症状かもしれない…
さすがに救急車を呼ばないといけない事態だろうと思いましたが、とりあえず洗い流して拭いてパンツだけでも履かせないと…となります。
風呂場の戸をあけて身体を拭いたりしていたところ徐々に反応するようになり、なんとか本人の足で歩かせて風呂場から連れ出しました。
風呂場の外の風をあてたのがよかったんだと思いました。


意識が戻ったのでなんとか服を着せて白湯を飲ませ、#7119に電話してみました。
一通り私の話を聞いた女性は「念のためかかりつけ医へ」と言いました。
緊急性のある症状が出てる様子がないということでそういう判断だったのだと思いますが、正直電話してもこの程度のことしか言われないんだなと思いました。


家から10分ぐらいの場所のクリニックに連れて行こうと思いましたが、本人が「行きたくない。気分が悪いから横になりたい」と強く希望するので、寝かせておくことにしました。
私が心配していたのは脳梗塞の再発だったので、近所の内科医に見せたところでやって貰えることなんてほぼないだろうし、雪が降りそうなぐらい寒いのに座らせて無理に連れて行くのはかえって具合が悪くなるだろうなと判断しました。
その後は特にヤバイ症状が出ることもなく今日に至っています。


あれから気を付けたことは、
・暖め過ぎない
浴室暖房も使っているので、お湯は最初熱めに設定し、頭を洗い始めたら少し温度を下げてぬるくしました。暖房も洗い終わる少し前ぐらいに切れるような時間に設定しています。


・食後は避ける
あの日は一応2時間ぐらい空けたのですが、もう少し間を空けてもよかったかもしれません。(ちなみに電話したあとに下痢しました)


・入浴時間を短くする
湯船に浸からないとはいえ、入浴時間が長いと負担もかかるのでなるべく短時間で済ませるために1000円カットの美容室みたいに時短技を駆使したところ、だいたい10分ぐらいで終わるようになりました。早すぎる? 確かに洗い方は雑ですが、タオルで拭くだけよりはだいぶマシかなと。
洗髪は泡たては簡単にしてすすぎのほうに時間をかけてます。石鹸は臭いところのみに泡の出るボトルを使用。洗う時にタオルとかは使いません。


・入浴前と入浴後の水分補給
これは以前からやってますが、もちろん必須。



先ほどの記事でも触れていますが、ヒートショックももちろん危険です。
あと、自分で入浴できる人はそんなに年を取っていない人でも、のぼせる危険はあります。
湯船に浸かっていたら自力で立ち上がれなくなり、なんとか転がるように出たという人がいました。
他人事ではありません。ほどほどに暖まるよう意識しましょうね。

改造サンダルに更に一工夫で冬仕様

うちの母はめちゃくちゃ足がむくんでいて、お店に売ってる介護用の靴が履けません。
以前に比べて寝てる時間が増えたので前よりはマシになっているかもしれませんが、それでもむくみが酷いし、その日によっても度合いが違います。
それで出かけるときはサンダルを改造して履かせています。

以前履かせていたサンダルはすぐダメになってしまったのですが、これはホールド感がしっかりしていて引きずって歩いても簡単に脱げにくいのでありがたいです。足の甲2か所と踵を固定できます。
とは言ってもベルトの長さが足りないので、マジックテープと平ベルトを継ぎ足しています。


出かけるときは殆ど車椅子で移動なのでだいたいこれでいいんですが、やっぱり雨の日や寒い日はこのままだと寒すぎるなと思っていました。
そこで、100円ショップで靴の上に履くビニールカバーってのを見つけて買ってきました!

本来は雨の日に靴が濡れないように履くもので、蒸れるかな?とちょっと心配もあったけど、今のところ特に問題はないよう。普通に防寒用として使えました。